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無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 ヒューゴ   

遅ればせながら、アカデミー賞受賞作品を見た。
「ヒューゴの不思議な発明」

良かった。
最近映画館で映画を見ると、
ときどき意識が飛んじゃうことが多かったんだけど、
昨日は1秒たりとも寝なかった。
早くトイレに行きたいなあ、とかも思わなかった。

最初は敵ばかりに思えるちょっとコワい大人達が、
最後には、みんなしてヒューゴを支えてくれることとか、
不器用な男達が、滑稽なほど努力して想いを伝えるところとか、
戦争で傷ついた男達が、心の傷を癒していくところとか、
「ハッピーエンドは映画の中だけの話」という台詞そのものの、
幸せな気持ちになれるハッピーエンディング。
とにかく嫌なざらざらした感情が生まれない、あったかい映画。

たぶん、サイレント映画を必死で作っていた人たちの想いは、
技術の進んだ今も、映画人と呼ばれる人たちの中に生きている。
そんな心意気みたいなものも、感じた。

ハリーポッターのおじさん役の俳優さんが、
ハリーの魔法で膨らまされちゃった時みたいなまん丸体型で
いきなり出てきたり、そうかと思ったら、
ロード・オブ・ザ・リングの魔法使いの親分が本屋だったり。
配役も楽しかったわ。

春休みだし、子供向けの作品かとたかをくくってたけど、
お子様にあの良さはわかんないと思う。大人向けの作品。
作風は違うけど、そういう意味ではシザーハンズに近い。

それにしても、どうしてHugoという映画の原題を
「ヒューゴの不思議な発明」にしちゃうのか。
ヒューゴ自身は、何も発明してないのに妙な話じゃないの。
と、思って調べてみたら、原作小説の原題が
The Invention of Hugo Cabretだった。
その本が翻訳されたときに「ユゴーの不思議な発明」になって、
たぶんその読者に、あの本が原作だよ、とわからせるために、
この映画のタイトルにも「不思議な発明」をくっつけたんだろうね。
ここはひとつ、小説を翻訳した人に聞いてみたい。
Inventionを「発明」って直訳しちゃってよかったの??

逆に今回の映画の字幕は意訳が多すぎた。
直訳すぎるのも気になるけど、
あそこまで大胆に意訳されちゃうと、
どや顔してる翻訳家の顔が浮かんできそうで、
それはそれで、かなりいらっと来る。
夫も同じ事を言っていた。
字幕って、容赦なく目に飛び込んでくるから、
作品によっちゃ凶器に近い。
つくづく翻訳は難しい。

by tomokin_syd | 2012-04-01 10:40 | lain2 | Comments(0)

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