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無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 個人的に思うこと   

バブルがはじけて以降、
経済でぶいぶい言わせることのできなくなった日本が、
自己のプライドを維持するために
母国礼賛的な言動を繰り返すようになった気がしていた。
そんなこと、バブルの時に言う人はいなかった。
だって、自分たちが何も言わなくても、海外から
ジャパンアズナンバーワンとか言って持ち上げられてたから。

ところが、景気低迷以降は、
若者を中心に国全体がどんどん右傾化していった。
極端な内向き志向。
愛国心とか、そんな言葉が飛び交った。
愛国心なんて、もともと声高に叫ぶ必要なんてないのに、だ。
なんとなく「この傾向ってやばくない?」
最近ずっとそう思っていた。

そして今日、びっくりするような記事を読んだ。
在日の人たちを傷つけるようなデモが
新大久保あたりで繰り返されている、らしい。
しかも日の丸や旭日旗を掲げて。
情けないし、悲しい。

自分が弱っているとき、自信を失っているとき、
自分よりさらに弱い立場の人を探して攻撃する。
そうすることで、バランスを取ろうとする。
なんて愚かしい、子供じみた行為だろう。
北朝鮮や韓国の政策を批判するのは自由だ
ひいては、在日に対する日本政府の政策を批判するのも
それはそれで自由だろう。
だからといって
やみくもに在日を個人攻撃するのは馬鹿げている。
どうしてそんな単純なことがわからない。

大好きな祖国日本が、
レイシストの巣窟にならないよう、南の空から祈る。
排他的になって、他者を貶めるような言動は、
却って母国の品位を傷つける。
教養の無い野蛮な国だと思われる。
そういうシンプルきわまりないことが、
ちゃんと認識されますように。

元記事はこちら

その記事から抜粋。
ナチス登場時は支持者だったが、
後にホロコースト送りにされた牧師の書いた詩、だそうだ。

最初に彼らが共産主義者を弾圧したとき、私は抗議の声をあげなかった。
なぜなら私は、共産主義者ではなかったから。
次に彼らによって社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、
私は抗議の声をあげなかった、
なぜなら私は、社会民主主義者ではなかったから。
彼らが労働組合員たちを攻撃したときも、
私は抗議の声をあげなかった、
なぜなら私は労働組合員ではなかったから。
やがて彼らが、ユダヤ人たちをどこかへ連れて行ったとき、
やはり私は抗議の声をあげなかった、
なぜなら私はユダヤ人ではなかったから。
そして、彼らが私の目の前に来たとき、
私のために抗議の声をあげる者は、誰一人として残っていなかった。

自分が差別を受ける立場になって
初めてその不条理さを知る。
それは海外、特に白人社会で、
日本人が多かれ少なかれ、漠然と感じている日常のはず。
中にはまったく差別を感じない人もいるだろうけど、
それは、観光客などの短期滞在者、
あるいは言葉がわからなくて、馬鹿にされていることがわからない、
あるいは、能天気、あるいは強靭なハートの持ち主、
あるいは、非常に恵まれた環境にいる人
の、いずれかだと思う。

シドニーのアジア人が一般的に教育熱心なのは、
白人社会で子供が生き残って行く為だ。
相手にうむを言わせないほどの学力と知力を備えさせ、
差別どころか尊敬されるような人間に育ってほしいからだ。

勘違いしないでもらいたいのだが、シドニーはいいところだ。
大切な友達も少なからずできた。
差別を感じる事もほとんど無かった。
でも、残念ながら皆無じゃなかった。

自分が非差別の立場にたってみて改めて思ったのは、
出自なんかで人を判断しちゃいけないってことだ。
そんなこと、当たり前のことなのに。

どうか、愚かなデモが無くなりますように。
表現の自由という名の下に、
そんなデモが放置されませんように。

by tomokin_syd | 2013-05-08 02:02 | lain2 | Comments(2)

Commented by at 2013-05-15 07:05 x
全く同感です。
思っていても、言葉や文章に表現できない私です。
この文章は多くの人に読んでもらいたいわ。
Commented by とも at 2013-05-25 14:16 x
えちゃん、ごめんね、返事が遅くなっちゃって。
今日までコメを頂いていた事に気がつかなかったの。
ここに書くの、なんだか趣が違うようで、
どうしようかと思ったけど、
自分のサイトなんだし、どうせ独り言なんだし、
アップしてみました。
きっと引いちゃう人もいるだろうなあと思いながら。
えちゃんにコメ入れてもらって、なんかホッとした。ありがとう。
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