感謝
翌年の初節句に、両親と夫の両親から贈られた
兜と馬の置物。
大病をすることもなく、
今は、親元を離れて学生生活を送るまでに成長した。
引越続きで、この兜や馬を飾らなくなって久しい。
このまま倉庫に眠らせておくのはもったいない。
かといって、捨てるわけにもいかず、
譲る先も見つからないまま、また海外生活が始まった。
この際、インドネシアでどこかに寄付しよう。
そう思って引っ越し荷物と一緒に持ってきた。
そして最近、行き先が決定。
UI(インドネシア大学)の日本語科。
夫と同じ会社に勤める、同学科出身のヤニーさん(写真左端)に
仲介をお願いした次第。
「学部長室に飾ろう、いや日本語科で飾る場所を作ろう、
いやいや、あっちがいい、こっちがいい」
と、先生方(写真中、右)はいろいろおっしゃっていたが、
とにかくとても喜んでくださり、大事にしていただけそうで、
寄付して本当によかったと思う。
鯉のぼりは、もうずいぶん以前にメキシコに寄付した。
今までお世話になった国に、せめてもの恩返しのつもり。
実は日本語科は、私が13年前に通っていたBIPA
(外人向けインドネシア語コース)と同じ学部にある。
ヤニーさんと二人でキャンパスを散歩し、
新しく建ったビルやキャンティーンなどを満喫し、
最後に懐かしのBIPAに寄ってみたら、
私の卒論を見てくれたヌヌン先生がいらした。
教室の中から、ドアのガラス越しに遠目に私を見かけて
「トモコ〜」と手を振ってくださる。
びっくり、でも嬉し〜い。
私の名前はもちろんのこと、
なんと息子のことまで覚えてくださっていた。
すっごい記憶力。
二人とも、13年前よりぽっちゃりしちゃったけど、
まるでつい昨日別れたような感じ。
またこれからも、楽しいお付き合いができればいいな。
by tomokin_syd | 2013-04-14 23:22 | lain2 | Comments(2)