パパへ
間に合わなくてごめん。
でも、昨日、偶然だけど
実家に電話する用事ができて、
パパの元気そうな声が聞けてよかった。
息子の近況を知らせることができてよかった。
いつか別れる日が来ることはわかっていたけれど、
あの電話からたった2時間後に
突然逝ってしまうなんて思わなかった。
さっき冷たくなった肌に触れたとき、
現実なんだと思い知らされた。
人間って、あんなにも冷たくなってしまうんだね。
パパってさ、まだ自分が死んじゃったと
思ってないでしょ?
それぐらい、あっという間だったらしいよ。
最期に苦しまなくてよかったね。
最後の晩餐が、ママの手料理でよかったね。
私もいつかその時が来たら、
そんな風に人生を終わりたい。
一見眠っているように見えるパパは、
もういびきをかいていないし、
ちょっと男前があがったように見えた。
今日からの写真展をずっと楽しみにしてたよね。
告別式が済んだら、ちゃんと見に行くからね。
あの世とやらでも、おもしろい写真を撮り続けてね。
by tomokin_syd | 2015-04-01 23:03 | lain2 | Comments(0)