私の宝物
10月末、大学で中間テストを行った。
お題は、「私の宝物」
学生が大切にしているものを持ってきて、
それについて日本語で話をする。
思い出のつまった品物を持ってくる学生が多い。
そして毎年、遺品を持ってくる学生が必ず数人いる。
それが祖父母や父母のものならまだわかるが、
兄弟や恋人、親友の遺品が多いことに驚く。
彼らはまだ20歳そこそこだ。
95人しかいない学生の話を聞くだけで、
どうしてこんなに若年層の死が多いんだろう。
その人は今どこに住んでいるの?
その答えが「天国」
あまりにも切ない。
別れた恋人からもらったものを
大切にしている学生がいた。
喧嘩別れじゃないから今でも大事なのだと。
彼氏は亡くなったわけじゃなかったけど、
理由が宗教と聞いてまた驚く。
彼女はクリスチャン、彼氏はムスリム。
日本人の私には、
単なる習慣や文化の違いで済まされない
とてつもない違いに、毎度驚かされるテストである。
by tomokin_syd | 2015-11-10 10:31 | lain2 | Comments(0)